[Intro] [Clean guitar and koto-like plucks circle one another in five-beat phrases.] 月は一つ 旗は二つ 道は遠く 記憶は近く [Verse 1] 白い霧の川辺 君は兜を脱いだ 敵の色の紐を 静かな手で解いた 幼い日の庭と 同じ横顔だった 違う家の印だけ 月の下で光った 刀を置く代わり 茶の椀を差し出す 湯気の向こう側で 言えない名を隠す 「花は咲いていたか」君はそれだけ聞いた 「もう赤くなった」と 私はそれだけ言った [Duet] 月影に結ぶ糸 刃で触れても切れぬ糸 君の家紋も 私の傷も 同じ夜露に濡れるもの 春に逢おう 戦の外で 月影に結ぶ糸をほどかず [Verse 2] 君は切れた鎧の 黒い緒を直した 私は君の袖の 裂けた縁を結んだ 触れた指はすぐに 礼儀の距離へ戻り 川面だけが揺れて 二人の影を混ぜた 「上は何か隠す」君の声は低く 届かぬ兵糧と 消えた使者を数える 同じ命令書に 違う印があると 月だけに聞かせるよう 君は証を告げた [Pre-Chorus] 信じれば家を 疑えば名を どちらを選んでも 失うもの それでも今だけ 旗を伏せよう 人として君を 見つめていよう [Chorus] 月影に結ぶ糸 刃で触れても切れぬ糸 君の家紋も 私の傷も 同じ夜露に濡れるもの 春に逢おう 戦の外で 月影に結ぶ糸をほどかず [Instrumental Break] [Solo violin plays the blossom motif above clean guitar in 5/4, then distorted guitars shift the phrase into 4/4.] [Bridge] もし君が敵なら なぜ声を覚えている もし私が敵なら なぜ緒を直している 旗が決めるものを 心は拒んでいる 春まで生きることを 二人は願っている 言葉より小さく 君は簪を置いた 欠けた紅い飾りを 私の掌が包んだ [Final Chorus] 月影に結ぶ糸 血に濡れてさえ切れぬ糸 君の沈黙も 私の迷いも 同じ月へと続くもの 春に逢おう 庭の東で 茶が冷めるまで隣にいよう 月影に結ぶ糸 戦が名を変えても ほどかず [Outro] [The duet ends without harmony; the two voices sing the final lines separately.] 春に逢おう 春に逢おう 君は北へ 私は城へ